感 謝 と 敬 意2007 / 11 / 29 ( Thu )
先日のブログで書かせていただいた
東京書作展が、今週の火曜日から開催されました。 仲良くしていただいている、ブロガーの『無名子』さんが 初日早々に足を運んでくださったそうです。 『無名子』さん。 ご自身のプロフールに「東京オリンピックのときには大人でした」 と書かれてありますから自分にとっては、人生の先輩にあたる方です。 ブログを通して、品格と知恵、優しい人柄が伝わってきており いつも勉強させていただいています。 その『無名子』さんが、 東京書作展に足を運ばれたときの感想を ご自身のブログに早速、書かれていました。 内容を読ませていただいて、 PCの画面に向かい、思わず頭を下げさせていただきました。 同時に精神を、静かだけれども強く一喝させられた気持ちにもなりました。 なぜ、そのような気持ちになったのか。 それは、あえてここには書きません。 ご自身で『無名子』さんのブログを読まれた方が良いかと思います。 『無名子』さんとは、残念ながら、ブログの上でしか交流がありません。 自分はといえば、多くいる書家の端くれにすぎません。 そんな端くれ書家の発信したブログの記事を読んで、わざわざ足を運んでくれた。 それだけでも本当にありがたいことなのに、 『無名子』さんが会場に向かう当日の気持ちと姿勢に心を打たれてしまいました。 そのお人柄に心底、敬意をはらわざるをえません。 と同時に、人の誠意というものが、どういうものなのか。 それを改めて勉強し、自分の心に強く刻まれました。 書の作品を書いた。 出品して賞を獲った。 友人も見に来てくれて嬉しい。 また楽しく書こう。 もし、そんな軽い気持ちでいる作家がいたとしたら、 考え直すべきでしょう。 もちろん自分自身も足元を改めて見つめ直しました。 もし慢心が芽を出しそうになった時には、 必ずや、今回の『無名子』さんのことを思い出し、 心を引き締め直すことになるでしょう。 作品の発信者は自身の作品に責任を持たなくてはいけない。 もっと謙虚に作品創りに取り組まなくてはいけない。 純粋に、そして真剣に作品を見るために わざわざ足を運んでくれている人がいることを 決して忘れてはいけない。 『無名子』さんにとっては、あたりまえのことだったのかもしれません。 もしそうだとしても、 その、あたりまえのことが少なくなってきている今日。 自分も含めて、多くの人が、 人の心について 誠意について 改めて考えるべきではないかと思いました。 『無名子』さん、本当にありがとうございました。 ●これから会場に足を運んでいただく方へ 服装は自由です。 ジーンズにスニーカーなど、気軽な格好でお出かけください。 ●写真撮影も自由にできますので、お好きな作品をお撮りください。 『無名子』さんのブログは 下記アドレスをクリックすると 別ウインドウで開きます。 http://blog.goo.ne.jp/endo1936/ ▲よろしかったら、1日1回の、ひと押しお願いします。 今後の創作の励みにさせていただきます! ●東京新聞社主催 29回東京書作展 11月27日(火曜)〜12月2日(日曜) 東京・池袋 サンシャインシティ文化会館2階 |
「山下 清」展2007 / 10 / 06 ( Sat )
10月5日。
10月だというのに夏日。 半袖のシャツ。 清に会いに上野の森美術館へ行く。 思っていたほど混んではいない。 圧巻。 ため息の連続。 構図といい色彩感覚といい、 清は神様がくれた贈り物です。 とある友人が、 「でも清にとって神は善か悪か」と……。 誰も侵すことができない独自の世界。 衒いのない作品には何者もかなわない。 知らない人がいないであろう山下 清。 自分の感想などは敢えて控えさせていただきたい。 どうかご自身の目で。 展示物の中に 「山下 清 裸の大将放浪記」4巻があった。 これだぁ〜、この本だぁ。 小学校の時に父に買ってくれとせがんだものの にべなく断られ、買ってもらえなかった本。 対面して、ついつい、ほくそ笑んでしまった。 来週の火曜(10月9日)が最終日。 会期が残りわずかとなりましたが、 上野に行く機会があるようでしたら、 ぜひ立ち寄ってみてください。 ![]() ▲伊藤若冲を彷彿させる…。 [ 追記 ] これは展示に関することだが、 作家の年表などは、1階、または入口の広い場所にお願いしたい。 昨日、1階で観ている途中で、あるご老人に 「山下 清が生まれたのは何年ですか?」と聞かれた。 確かに何年作と書かれていても、興味ある方にとっては 何歳のときに描かれたものか気になるのだろう。 実際、年表があるのは2階への階段を登りきったところ。 清の歴史を知りたい人達が、どうしてもそこに立ち止まってしまい、 先に進むのに、ちょっと一苦労。 せっかく作品は比較的ゆっくり観られるのに……。 導線的に、やや問題ありかなと思った。 |
京都五山 禅の文化展に行ってきました。2007 / 09 / 04 ( Tue )
![]() 蒸し暑い1日だった。 打合せのあと、上野の東京国立博物館に「京都五山 禅の文化展」を見に行く。 大噴水の前のベンチに腰掛けて先ずは一服。 鮮やかな木々の緑と空の色のコントラストがきれいだった。 葉が生い茂った木々のおかげで、ビルなんて全く見えない。 ここは東京か?と思うような風景。 パースのキングスパークをふと思い出した。 夏休みが終わったからか、館内はそれほど混雑していない。 比較的のんびりと鑑賞することができた。 さすがに「ZEN」の人気は根強いようで、外国人が意外にも多いことに驚いた。 京都に初めてできた禅宗寺院、建仁寺。 建仁寺を開山したのが歴史の教科書にでている栄西。 その栄西の頂相(ちんぞう/禅僧の肖像画のこと)にはじまり、 五山を代表する禅僧の頂相、彫像、書などが展示されている。 これまで書籍でしか見たことがなかった夢窓疎石(むそうそせき)像には感動した。 仕事柄、どうしても目がいってしまうのは禅僧の書。 張即の書、気がみなぎっていた。 癡兀大慧(ちこつだいえ) 、春屋妙葩(しゅんおくみょうは)、 両禅僧の遺偈(ゆいげ)は、この書を書いたあとに息絶えたのだと思うと 情景が脳裏に浮かび、胸が熱くなった。 書が斜めに流れたり、文字が揺れていたりするのだが、 臨場感があり、かえって迫力さえ感じる。 高僧の境地、奥深さを改めて知らされた。 自分のような凡人には辿りつけない世界である。 ※遺偈(ゆいげ)とは、禅僧が死の間際、 その境地などを門弟や後世のために書き残したもの。 ![]() 遺偈ではないが、夢窓疎石の墨蹟「別無工夫」(別に工夫なし)。 この書の前では、しばらく釘づけになってしまった。 伸びやかで、よどみなく澄み切った線、起筆や潤滑の美しさ。 書いている時の筆が紙をこする音や書く速度のめりはり、 そして夢窓疎石の呼吸が肌に伝わってきた。 いいものを見せていただきました。本物を見られて本当に良かった。 「別に工夫なし」……深いことばです。 明日の書ブログ(もうひとつのブログ/日々是絶筆)はこれで決まり! 感動と同時に身の引き締まる思い。 もっと精進しなければと痛感した。 書の場合、精進しなければならないのが、書道だけじゃないところがみそ……。 書道をしている人も多く見にきていたようで、 連れの人に王義之の蘭亭序の話をしているご老人がいて なんだか微笑ましかった。 帰りに図録を購入した。 図録を購入した場合、通常は少し丈夫な厚手のビニール袋に入れてくれる。 ところが、今回はエコバックと称した白の布の袋だった。 上部右側の写真。ワンポイントで「禅」と一文字。 外国人の方は喜ぶに違いない! 見おわった後、本館の前で一服二服。色々と考えさせられる展覧会だった。 京都にはしばらく行っていないが、ほんの短い時間、京都にいるような気分にもなれた。 残念ながら会期は9月9日(日)まで。 残された時間は少ないけれど、行こうか行くまいか悩んでいる人がいたら ぜひとも足を運ぶことをお勧めします。やはり一見の価値あり! 九州の方は、来年2008年1月1日(火)〜2月24日(日) 九州国立博物館にて展示されるそうですので、興味のある方はご覧になってください。 |
| ホーム |





