京都五山 禅の文化展に行ってきました。2007 / 09 / 04 ( Tue )
![]() 蒸し暑い1日だった。 打合せのあと、上野の東京国立博物館に「京都五山 禅の文化展」を見に行く。 大噴水の前のベンチに腰掛けて先ずは一服。 鮮やかな木々の緑と空の色のコントラストがきれいだった。 葉が生い茂った木々のおかげで、ビルなんて全く見えない。 ここは東京か?と思うような風景。 パースのキングスパークをふと思い出した。 夏休みが終わったからか、館内はそれほど混雑していない。 比較的のんびりと鑑賞することができた。 さすがに「ZEN」の人気は根強いようで、外国人が意外にも多いことに驚いた。 京都に初めてできた禅宗寺院、建仁寺。 建仁寺を開山したのが歴史の教科書にでている栄西。 その栄西の頂相(ちんぞう/禅僧の肖像画のこと)にはじまり、 五山を代表する禅僧の頂相、彫像、書などが展示されている。 これまで書籍でしか見たことがなかった夢窓疎石(むそうそせき)像には感動した。 仕事柄、どうしても目がいってしまうのは禅僧の書。 張即の書、気がみなぎっていた。 癡兀大慧(ちこつだいえ) 、春屋妙葩(しゅんおくみょうは)、 両禅僧の遺偈(ゆいげ)は、この書を書いたあとに息絶えたのだと思うと 情景が脳裏に浮かび、胸が熱くなった。 書が斜めに流れたり、文字が揺れていたりするのだが、 臨場感があり、かえって迫力さえ感じる。 高僧の境地、奥深さを改めて知らされた。 自分のような凡人には辿りつけない世界である。 ※遺偈(ゆいげ)とは、禅僧が死の間際、 その境地などを門弟や後世のために書き残したもの。 ![]() 遺偈ではないが、夢窓疎石の墨蹟「別無工夫」(別に工夫なし)。 この書の前では、しばらく釘づけになってしまった。 伸びやかで、よどみなく澄み切った線、起筆や潤滑の美しさ。 書いている時の筆が紙をこする音や書く速度のめりはり、 そして夢窓疎石の呼吸が肌に伝わってきた。 いいものを見せていただきました。本物を見られて本当に良かった。 「別に工夫なし」……深いことばです。 明日の書ブログ(もうひとつのブログ/日々是絶筆)はこれで決まり! 感動と同時に身の引き締まる思い。 もっと精進しなければと痛感した。 書の場合、精進しなければならないのが、書道だけじゃないところがみそ……。 書道をしている人も多く見にきていたようで、 連れの人に王義之の蘭亭序の話をしているご老人がいて なんだか微笑ましかった。 帰りに図録を購入した。 図録を購入した場合、通常は少し丈夫な厚手のビニール袋に入れてくれる。 ところが、今回はエコバックと称した白の布の袋だった。 上部右側の写真。ワンポイントで「禅」と一文字。 外国人の方は喜ぶに違いない! 見おわった後、本館の前で一服二服。色々と考えさせられる展覧会だった。 京都にはしばらく行っていないが、ほんの短い時間、京都にいるような気分にもなれた。 残念ながら会期は9月9日(日)まで。 残された時間は少ないけれど、行こうか行くまいか悩んでいる人がいたら ぜひとも足を運ぶことをお勧めします。やはり一見の価値あり! 九州の方は、来年2008年1月1日(火)〜2月24日(日) 九州国立博物館にて展示されるそうですので、興味のある方はご覧になってください。 |
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