ね年の「ね」

新年 あけまして おめでとうございます。

三が日も終わり、
今日が仕事はじめという方もいらっしゃると思います。
どうか良い一年のスタートを踏み出すことができますよう、
心よりお祈り申し上げます。

今年の干支は、ねずみ
十二支の一番はじめです。
本来なら丑(うし)が最初だったはずなのですが、
丑の背中に乗った、ねずみが、
ゴール寸前で丑の背中から、ぴょんと飛び降り
ちゃっかり一番乗りを果たしたので、
名誉ある干支の一番はじめは「ねずみ」になったなどという物語もありました。

さて、ねずみの「ね」。

平仮名は、
漢字を元に創られた、日本独自の文字であることは
みなさん、すでにご周知のことですが、
「ね」の元となった漢字は何だと思いますか。


正解は、12年後のお楽しみに!(笑)


禰


実は「禰」という漢字です。
読み方は、「デイ」「ナイ」「ネ」。
神社の宮司さんのことを「禰宜(ねぎ)」と呼びますが、その「禰」です。
「禰」の俗字で、人名漢字として用いる場合などには「祢」とかれます。
万葉仮名や変体仮名では「禰」を「ネ」の音に当てており
他には「年」「子」「熱」なども「ネ」の音に当てられています。
現在、私達が使用している、平仮名の「ね」は「禰」の草体をアレンジしたもので、
カタカナの「ネ」は「禰」の示辺(しめすへん)の部分を使用したものなのです。
「年」「子」「熱」のどれかを「ね」に当てようと先人達が決めていたら、
今の「ね」は、別の形になっていたのかもしれません。

我々、書家は「平仮名」をくとき、
単に「平仮名」の形をいているわけではなく、
その元となった漢字を思い浮かべながら紙に向かっています。
考えてみれば、なんとも妙な職癖です。

現在、パソコン用に多くの和文フォントが開発、販売されています。
どんなに現代のデザイナー達が「自分の創ったオリジナルの体だ!」
などと言って新しい体を創造しようとも、所詮はアレンジ。
平仮名を創作した、いにしえの先人達のオリジナリティーには決して敵いません。

書家として、またデザイナーとして、
先人達の知恵と想像力に敬意をはらいながら、
今年も、自身のの創作や仕事に臨んでいこうと思っています。

本年も「書家・瞬生の筆やすめ〜トラのたわごと」を
どうぞ宜しくお願いいたします。



瞬 生




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